消化器科

こんな症状が出たら消化器科へ

堀胃腸外科 消化器科
1.飲みにくい・嘔吐・吐血

飲み込むのが大変、飲み込むときに痛みを感じる。これはのど元(咽頭・喉頭)から食道にかけて、狭くなっている症状です。早目に受診し、内視鏡検査を受けて下さい。食道癌なら、症状が強い場合は進行癌の可能性があります。早期食道癌は症状がなく、内視鏡でなければ発見できないことがあります。

吐血は、食道・胃・十二指腸のどこにでもできる潰瘍からの出血による場合があります。緊急に内視鏡を行い、止血処置が必要な場合があります。
また、肺からの出血(喀血)や鼻出でも、吐血と間違うことがあります。

2.胸やけ・酸っぱい液があがる

食道ヘルニアから、胃液の逆流による逆流性食道炎が疑われます。内視鏡検査により正しく病状を把握した上で投薬治療が必要です。

3.胃もたれ・胃部不快感・上腹部痛

慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・ピロリ菌感染・アニサキス症などが疑われます。朝食を食べずに来院すれば、すぐに内視鏡検査が受けられます。 (尚、当日検査予約が多い場合は後日検査の予約をしていただきます。)

4.腹部がはる・便秘ぎみ

通常の便秘であれば、食事・生活リズムに注意し、必要であれば種々の排便を誘発する投薬等を行います。しかし、腸を閉塞するような腫瘍ができていたり、腹部の手術後の腸閉塞の場合もあり、安易な判断や投薬は行わず慎重な対応が必要なことがあります。

5.背に痛み

腰の骨や筋肉などに原因がある痛みがごく一般的ですが、背中に痛みをともなう腹部疾患には肝臓、胆道(胆嚢・胆管)、膵臓の良性疾患ならびに悪性疾患、腎・尿路結石、などがあげられます。その他に十二指腸潰瘍、便秘症、腸炎、気胸、心疾患などが考えられます。病歴の聴取を始め、痛みの原因となっている部位の画像を始めとした検査を行うのが肝要です。

6.腹部にしこり

自分でしこりに気付いたら、様子を見ずに早く受診しましょう。胃・大腸の大きな腫瘍はもとより、皮下や腹壁の腫瘍・膿瘍などの可能性があります。

7.腹痛・下痢

細菌性・ウイルス性やストレスによるものでも、重症の場合は点滴などの加療が必要です。難治性の腹痛・下痢を症状とする、小腸・大腸の病気が若い人にもあります。原因が思い当たらず、症状が長引く場合は、精査が必要です。

8.血便・下血

痔からの出血だとばかり思っていたら、ポリープや癌からの出血だったということがあります。本当に痔疾なのかどうか、やはり受診して頂き診察を受けていただいくのが大事でしょう。循環器系疾患に伴う腸管血流障害や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患に伴う下血なども考えられますので、腸の検査が必要です。受診して頂いた必要な検査等をアドバイスさせていただきます。

消化器科とは

食道、胃、腸、肝臓、胆嚢、膵臓などの各種疾患について精査を行い治療を行います。

ピロリ菌とは

ピロリ菌とは、胃内で活動する菌で、10~20代では10%前後と感染率は低いものの、50代以上の人では40%程度、さらに60歳以上では60%程度※あるとされています。
(※厚生労働省資料「ヘリコバクター・ピロリ除菌の保険適用による胃がん減少効果の検証について」国立国際医療研究センター国府台病院 病院長 上村 直実氏)
ピロリ菌に感染すると胃粘膜に炎症が起こり、その状態が長く続くと萎縮性胃炎(慢性胃炎)に進行します。そして、萎縮性胃炎になると胃癌になる危険性が高まります。また消化器疾患以外にも血液疾患や皮膚疾患など、様々な疾患の発症に関与していると考えられています。そのため、除菌することで病状が改善、リスクの回避につながることが分かっています。
現在は潰瘍や胃癌がなくともピロリ菌の保菌が認められれば保険診療にて除菌が認められております。
堀胃腸外科では、先代の堀胃腸科外科の時代から、胃潰瘍があった場合にのみ保険診療にて認めれていた除菌療法を、患者さんの了解を得たうえでピロリ菌感染胃炎を認めた時点から除菌治療を行ってきました。
除菌による胃癌発生抑制は現在では言わずもがな、現在では感染があれば保険診療にて除菌療法は認められる時代になり、当院においては早くから除菌療法を導入した自負があり、長年の実績と最新の知見に基づき診療を行っています。

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