ポリペクトミー

腫瘍切除治療（ポリペクトミー）

内視鏡による大腸手術

 胃や大腸にできたポリープを内視鏡を使って切除・治療する方法です。

内視鏡的手術は、病変によっては良い適応となり、従来の外科手術と比較して患者さんにかける負担が格段に少なくなります。
当院で行っている内視鏡的手術は、組織学的な特徴を鑑み大腸病変についてのポリープ切除を行っています。大腸病変について、隆起状のもので茎やくびれがある20mm未満のものです。

※観察時点より20mmを超える大きさ、深達度が深部粘膜下層まで予想される、易出血性である、などの時は基幹病院へ紹介させていただきます。
※胃の内視鏡切除対応病変については、組織の不安定性などからESDという切除方法が必要となり、また切除時のトラブル発生率高さから入院加療が必要なため、大腸のような単純切除が不可能と考えるため現在当院では取り扱っていません。基幹病院へ紹介させていただきます。

大腸ポリープに対する治療

手術は、内視鏡を挿入後、スネアと呼ばれる器具を使用して病変部を切り取ります。
スネアは投げなわのようにひっかけて病変部をつかむことができます。
まず病変を指摘したら良悪性の診断を含めて拡大観察およびNBI観察を行い、10mm以下のものは昨今は穿孔や出血のリスク回避を主眼にコールドスネアにて病変を削ぎ切ります。
不整形であったり悪性が含まれる可能性がある、切除の際に出血の可能性がある、などの場合、高周波電流で焼き切ります(EMR)。隆起の少ないポリープは、局所注射で根元に生理食塩水などを注射し、ポリープを隆起させて切除します。茎が長いまたは太い、などで茎内に血管の走行が見込まれる場合は、切除の前に事前結紮し焼灼切除する場合もあります。

組織検査

切除されたポリープは、回収し病理検査を行います。組織検査をすることにより、良性か悪性かの判断をすることができます。悪性の場合はその悪性度の判断が可能になります。
切除した組織は切除縁に腫瘍細胞が残っていなければ、良性であれ悪性であれ治癒切除と診断されます。

 

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